フィンランド国内において1900年代の半ばまでは、亜麻の断熱材が断熱材として一般的に使われていましたが、その後、急速に忘れ去られてしまいました。人工繊維が市場に出回りだし、伝統が断ち切られてしまったと同時に、建築的モラルも低下してしまいました。湿った断熱材がそのまま施工されるというようなことも起こり、カビ問題の基礎が徐々に生まれたのです。その後、亜麻フェルトが輸入されるようになり、建築に亜麻断熱材が回帰しました。麻ウールは天然素材の断熱材(亜麻)なので環境に優しい再生可能資源です。吸湿性があり、呼吸する断熱材で断熱性にも優れています。

麻ウールの繊維は、蜂の巣状、多孔性、毛細管状です。空気中の湿気を拘束し、湿度が下がると拘束している湿気を放出します。空気中の湿気が結露するような障害がないので、断熱材に結露することはありません。
また木材と同じく基礎繊維の細胞構造が蜂の巣状になっています。 そのため空気を含み易い構造になっていることが、断熱性に優れる理由です。